最近、FIREに興味出てきてさあ「最強の早期リタイア術」って本見つけたんだよ。
でも仕事が忙しくて、全然本を読む時間がないんだよねー。
「最強の早期リタイア術」って、クリスティー・シェンさんが書いた本なんだ。
貧乏な子供時代からFIREするまで、悩んだことや実践したことなどが書かれているよ。
リーマン君用にかいつまんで話すから聞いてね。
「FIRE 最強の早期リタイア術」の書評まとめ
ざっくり言うと、
FIREするためには、
- 「情熱ではなくお金で仕事を選べ」
- 「貯めたお金で家は買わずインデックス投資しろ」
- 「ポートフォリオ(資産の配分)を決めたら定期的にリバランシング(微調整)しろ」
- 「4%ルールで取り崩せ」
- 「暴落時は現金クッションで生活しろ」
という感じ。
- 「物価の安い国で暮らせ」
みたいな、裏技もあったり。
カナダでの例だけど、考え方をおさえれば、日本に置き換えても十分に理解できる内容だね。
僕は「現代ポートフォリオ理論」を知らなかったので勉強になったよ。
リーマン君にはまず、インデックス投資の内容が勉強になるからそこを話すね。
よろしく!
インデックス投資のメリットって何?
上がるか下がるかに賭けるのではなく、世界の成長に賭けている。
インデックス投資はどの会社の株価が上がるのか下がるのかという当て推量をやめて、株式市場全体の成長に賭けるのです。
クリスティー・シェン; ブライス・リャン. FIRE 最強の早期リタイア術――最速でお金から自由になれる究極メソッド (p.118). ダイヤモンド社. Kindle 版.
僕も、投資を始めた20代は、株の上がり下がりを予想して、売ったり買ったりしていました。
友達に勧められた株を中身も調べずに買い、結局下がって損切するみたいなことも多々。
でも、インデックス投資を知って「これでいいじゃん!」と思ったよ。
優秀な人がアメリカに集まってテクノロジーも発展するし、インド、アフリカなど世界の人口はまだ増えて物は売れるし、どう考えても世界全体では成長するよね。
僕もそう思う。
インデックス投資の投資資金は0にならない。
もし個別株に投資したら、その会社が倒産したら0円になるね。
でも、インデックス投資は0にならない。
なぜかというと、指数にはすべての株が含まれているから。
個々の会社は倒産するかもしれないけど、すべての会社が同時に倒産することはありえない。
もしそんなことが起こったら、地球が大丈夫?ってときだよね。
インデックス投資は、時価総額に準じて保有銘柄の割合が決まるというすばらしい特徴も 備えています。
クリスティー・シェン; ブライス・リャン. FIRE 最強の早期リタイア術――最速でお金から自由になれる究極メソッド (p.119). ダイヤモンド社. Kindle 版.
時価総額が高い会社は割合も高い。
時価総額の低い会社は割合も低い。
S&P500の場合、500番目の会社が501番に落ちたら、指数から外される。
これなら、倒産しそうなヤバい会社は、いつのまにか指数から外されるよね。
このことをJLコリンズ氏は「インデックス投資には自浄メカニズムが働く。」と言っているよ。
なるほど!
インデックス投資は手数料が安い。
インデックスファンドはシンプル。
株式市場のすべての会社をエクセルに時価総額順に並べて上位500社を選ぶ。おしまい。
これだけなので、アクティブファンドのように手数料を払うファンドマネージャーもいない。
典型的なインデックスファンド(VTI)なら、手数料はたった年間0.04%
アクティブファンドだったら、年間1%以上の手数料は当たり前。
ところが運用手数料は、あなたの資産から毎月こっそりと引かれているのです。
クリスティー・シェン; ブライス・リャン. FIRE 最強の早期リタイア術――最速でお金から自由になれる究極メソッド (p.120). ダイヤモンド社. Kindle 版.
しかもその運用手数料は、請求書もなくこっそり抜かれるとのこと。
ほとんどのアクティブファンドの成績を上回る。
インデックス投資は大半のアクティブファンドを上まわる
クリスティー・シェン; ブライス・リャン. FIRE 最強の早期リタイア術――最速でお金から自由になれる究極メソッド (p.125). ダイヤモンド社. Kindle 版.
感覚的には、100あるファンドのうち、真ん中の50番目がインデックスファンドって感じるよね。
しかし実際は、手数料を考慮すると、100あるファンドのうち85のファンドはインデックスファンドの成績を下回るんだって。
インデックスファンドの成績を上回る15%のアクティブファンドを当てるって、僕の平凡な頭じゃどう考えても難しいよ。
インデックス投資の特徴はこんな感じ。
シンプルでしょ。
これなら僕にもできそうだね。
ところで65歳になったとするよ。
いくらずつ取り崩せばいいの?なんか取り崩すの不安だよね。
インデックス投資の取り崩し方はどうやるの?
4%ルールで取り崩す。
退職プランと経済理論を研究したトリニティ大学の論文があるよ。
この研究では、
- 100人のうち95人は(95%)は、亡くなるまでポートフォリオの元本には手をつけなかった。
- さらに、ほとんどの退職者は、リタイア直後よりお金が増えていた。
という引き出し率を発見。
研究者は、その合理的な安全引き出し率を4%と結論付けたんだ。
つまり、ポートフォリオの4パーセントの資金で1年間の生活費を賄えれば、貯蓄が30年以上持続する可能性が95パーセントだということです!
クリスティー・シェン; ブライス・リャン. FIRE 最強の早期リタイア術――最速でお金から自由になれる究極メソッド (p.176). ダイヤモンド社. Kindle 版.
よって貯めるべき目標金額は、年間の生活費に25を掛けた金額。(4%で割り戻すと同じ)
僕の場合、本を買ったり、彼女や友達とご飯食べたり、たまに旅行行っても、月20万円あれば足りる。
だから、月20万円×12ヶ月×25=6000万円が、僕がFIREするための目標金額となったわけ。
だから目標6000万円だったんだね!
もし取り崩す時期に暴落が起きたときは、現金クッションを使う。
ここで疑問。
もし自分が95%の成功側でなく、5%の失敗側に入ってしまったら…
僕は楽観的なタイプなので、さすがに95%の成功確率なら大丈夫だろうと思ったよ。
しかし著者のように、非常に慎重なタイプの人もいるよね。
じゃあ、5%の失敗確率をつぶすためには何をすればいいの?
金利の高い預金口座に現金を貯めておくんだよ。
どのくらい?
過去の不況期間のデータを見ると、
- 中央値は2年(2008年のリーマンショックの時は2年)
- 世界恐慌の時は5年
ということは、僕の場合、
※現金クッション=(年間支出-年間利回り)×年数
- 240万円×2年=480万円(中央値)
- 240万円×5年=1200万円(最悪の場合)
くらい現金を持っておけばいいということ。
そして不況の時は、インデックスファンドは取り崩さずに、現金クッションから生活費を賄うという作戦だよ。
まとめ
まとめると、
インデックス投資のメリットは、
- 上がるか下がるかに賭けるのではなく、世界の成長に賭けている。
- インデックス投資の投資資金は0にならない。
- インデックス投資は手数料が安い。
- インデックスファンドを上回るアクティブファンドはたった15%。
インデックス投資の取り崩し方は、
- 4%ルールで取り崩す。
- もし取り崩す時期に暴落が起きたときは、現金クッションを使う。
こんな感じ。
リーマン君も、ぜひ読んでみてね。
今、話した以外にも新たな発見があるかもよ!
了解。時間作って読んでみるよ!