読書レビュー

「教養としての投資」のレビュー|個別株選びのポイント3つ早わかり!

かまあざらし
かまあざらし

今回は「教養としての投資」って本を紹介するよ。

「ビジネスエリートになるための」って書いてあるけど、少しでも投資かじったことがある人なら誰でも興味わくと思う。

リーマンあざらし
リーマンあざらし

へー。教養だから、僕にも役に立つよね。

なんだったら、ビジネスエリートになれるかも!

かまあざらし
かまあざらし

じゃあ始めるよ。

リーマンあざらし
リーマンあざらし

よろしく!

「教養としての投資」の書評まとめ

ざっくり言うと、

個別株投資は、継続的に利益をあげられる会社か見極めることが重要。

継続的な利益は以下の3つによってもたらされる。

  1. 高い付加価値
  2. 高い参入障壁
  3. 長期潮流

この3つのポイントをもとに、仮説を立てて検証することが大切。

って感じ。

この3つについて、

  • どういう意味か?
  • どのように調べるか?
  • 有名な会社に当てはめた例
  • 実際に投資している会社の例

を詳しく解説している。

かまあざらし
かまあざらし

例えば「コカ・コーラ」の高い付加価値とは、高い参入障壁とは、長期潮流とは、といった感じで解説してくれる。

リーマンあざらし
リーマンあざらし

おなじみの会社なので、イメージが湧きやすいね。

かまあざらし
かまあざらし

その他にも、「著者の投資人生」「投資と投機の違い」「株式投資で成功するコツ」「資産形成で失敗しないための注意点」など、盛りだくさんだよ。

気になったところ、かいつまんで話すね。

「売らない株を買えばいい」とはどういうこと?

著者は、「売らない株を買えばいい」と言ってる。

それはどういう株かと言うと、

  • 高い付加価値
  • 高い参入障壁
  • 長期潮流

の3つがそろっていることだそう。

高い付加価値

「その商品、サービスが本当に世の中にとって必要か?」ということ。

本書ではディズニーを例にしている。

ディズニーは彼女や子供など「大切な人に喜んでもらいたい」という消費者の課題を解決していると言えるね。

かまあざらし
かまあざらし

僕の場合も、彼女をディズニーランドに連れて行ったら喜んでもらえたよ。

リーマンあざらし
リーマンあざらし

確かに、プレゼントに困ったときの「くまのプーさん」も助かるね。

高い参入障壁

「今更、この人たちに対抗して勝負しようなんて、誰も思わないくらい圧倒的に強いか」ということ。

これもディズニーを例にしているよ。

毎年ヒット映画はたくさん出ている。

その中で、何十年と愛されて、何度も繰り返し消費されるディズニー映画みたいなコンテンツは他にない。

そのくらい、圧倒的な強さを持っているかが「高い参入障壁」ということ。

かまあざらし
かまあざらし

子供から大人まで、ディズニー映画にお世話になっている人は多いよね。

リーマンあざらし
リーマンあざらし

僕は、アラジンが好きかな。

長期潮流

「今これが流行っている」「来年はこれが来そう」といった中短期的なブームや予想とは違う。

もっと普遍的で不可逆的な潮流のこと。

例えば「人口動態」。

30年前に50億人だった世界人口は、現在70億人、そして将来は90億人、100億人になる。

これは未来の話で予測ではあるけど、ある意味「事実」。

かまあざらし
かまあざらし

人口が増えるということは、ディズニーの映画を見る人も確実に増えるということだね。

リーマンあざらし
リーマンあざらし

ディズニー強し!

長期的に見れば、株価は利益に連動するんだ。

そして「高い付加価値」「高い参入障壁」「長期潮流」がそろっている会社は、長期にわたって利益を出し続けられるんだよ。

ということは、3つがそろった会社は、株価が上がり続ける。

かまあざらし
かまあざらし

そんな「売らない株を買えばいい」ということだね。

リーマンあざらし
リーマンあざらし

「高い付加価値」「高い参入障壁」「長期潮流」が大事なのはわかった。

じゃあ具体的にどうやって3つのポイントを調べるの?

かまあざらし
かまあざらし

次の段落で、著者がどうやって3つのポイントを調べているか話すね。

リーマンあざらし
リーマンあざらし

了解!

「ファンドマネージャー流・株式投資で成功するコツ」とは?

ファンドマネージャーが会社訪問で聞くこと

著者は、会社の社長、財務担当役員、財務部長、課長、IR(投資家向け広報担当者)に対して、同じ質問をしているそう。

それは「御社のビジネスには参入障壁はあるのですか?」ということ。

言い換えると「競争力を決める要因は何ですか?」

競争力の源泉が、

  • ビジネスモデルなのか
  • 技術力なのか
  • マーケティング力なのか
  • それらを結合させた何かなのか

といったことを聞き出す。

調べている会社に聞き終わったら、

  • 競合会社
  • 商品を納品している川上の会社
  • 商品を買っている川下の会社

にも同じことを聞く。

このときに大切なのは、質問相手がイメージしやすいように、

  • 利益率の推移
  • 競合他社との利益率の比較

などの数値資料を見てもらいながら聞くこと。

そして、著者が考えた仮説が正しいかを確認するのが、会社訪問での作業。

かまあざらし
かまあざらし

キーワードは「参入障壁」「競争力の源泉」だね。

その源泉を、仮説を立てて考えるのが大切なんだ。

次で、著者がどうやって仮説を立てたかを話すよ。

リーマンあざらし
リーマンあざらし

OK!

仮説の立て方

ディア・アンド・カンパニーという会社を例にして話している。

この会社は、世界最大の農業機器メーカー。

始めに数値を調べると、利益率が非常に高いことに気づいたそう。

そこでこの問い。「競争力の源泉は?」

こんな仮説を立てたそう。

・農業機器メーカーだから、私たちの食料に関係する。

・人口はどんどん増える。

かまあざらし
かまあざらし

これが長期潮流だね。

・すると食糧不足が起きて社会問題になる。

・その課題を解決する会社が必要。

・つまり、農業生産性を上げる技術が世界的に求めれれる。

・ディア・アンド・カンパニーは、農業機械を改善して作業効率を上げる技術を持っている。

リーマンあざらし
リーマンあざらし

これが付加価値だね。

・強い根拠は、全世界に張り巡らされたディーラー網。

・米国内に1500、全世界に5000。

かまあざらし
かまあざらし

これが参入障壁になるよ。

なぜディーラー網が参入障壁になるのか?

農業機械は、実は非常に稼働率が低くて、1年のうち2週間程度。

収穫期だけ大忙し。

この2週間に故障したら、農家は大損害を受ける。

そのために、日頃のメンテナンスと、緊急時のサポート体制が必須。

ここでディーラー網が意味を持つ。

・仮に、日本で有名なクボタが、米国、中南米に参入しようとしても、ディア・アンド・カンパニーの牙城は崩せない。

かまあざらし
かまあざらし

こうやって、参入障壁の仮説を立てていくんだよ。

リーマンあざらし
リーマンあざらし

なんか、連想ゲームみたいで面白いね。

この例は、さらに面白い話に展開している。

会社訪問での話の中で「精密農業」という言葉がでてきた。

「トウモロコシの苗をどのくらいの間隔で植えると、収穫が一番良い状態になるか?」

をAIで分析しているそう。

この分野が進んでいるのが米国。

なぜAIが最適解を求められるのか?

それは「農地に関する膨大な情報がインプットされているから」

ディア・アンド・カンパニーは、米国大型機械で推定シェア50%。

ということは、米国の農地の50%の情報を持っているということ。

リーマンあざらし
リーマンあざらし

これはものすごい参入障壁だね。

普通の人は、AIの開発を行っている会社に注目して株を買う。

実は違う。

かまあざらし
かまあざらし

いろいろなAIを使った分析、診断ツールを開発しても、それだけでは機能しないんだ。

結局、ディア・アンド・カンパニーが持っているような、莫大なデータにみんな頼るんだよ。

かまあざらし
かまあざらし

要するに「一次情報を握っている会社」が一番強い参入障壁を持っているという事だよ。

リーマンあざらし
リーマンあざらし

これは、他の会社を調べるときにも応用が利く考え方だね。

「資産形成で失敗しないために」注意することは?

個別株投資をしてはいけない人

ファンだから投資をする発想の人は、個別株投資には向いていない。

目的が資産形成でなくなってしまう。

あくまで継続的に利益が出るのかがポイント。

株主優待目当てで投資する人も、個別株投資はしない方がいい。

例えば日本の外食産業。

大半の会社が上場ゴールなので、会社の利益の増加は期待できない。

「株主優待」がお得というのは勘違い。

株主優待を出すということは、会社を切り売りしているにすぎない。

かまあざらし
かまあざらし

「株主優待」はお得だって感じるけど、実はその分、株価が下がって損してるって話。

リーマンあざらし
リーマンあざらし

ぼくも「株主優待」ってお得だと思ってた…

配当についての誤解

株式配当が高いほうがいいと考える人も多いけど、これも典型的な知識不足。

配当とは簡単に言うと「タコが自分の足を食べている」状態。

株式には債券のように元本と言う考え方がなく、あるのは株価だけ。

かまあざらし
かまあざらし

「配当落ち」というんだけど、配当が支払われるたびに、株価は確実に下がるよ。

つまり「配当前の株価=配当後の株価+配当」ということ。

リーマンあざらし
リーマンあざらし

結局、いってこいだね。

かまあざらし
かまあざらし

厳密には、配当をもらったときに差し引かれる税金の分だけマイナスだよ。

リーマンあざらし
リーマンあざらし

えーっ、配当って意味ないじゃん!

成長機会の大きい会社を保有するときは、高い配当は株主にとってマイナス。

配当を成長投資に回し、高いリターンを上げる機会を損なってしまうから。

かまあざらし
かまあざらし

実際、アマゾンやグーグルも無配当なんだよ。

リーマンあざらし
リーマンあざらし

投資家も、株価が上がれば儲かるから、無配当でも納得してるんだね。

インデックスかアクティブか

結論を言うと、インデックスなのかアクティブなのかの問題ではない。

ファンドの中身が利益を上げ続ける企業で構成されているかどうかが大事。

かまあざらし
かまあざらし

本書では、アメリカのS&P500インデックスと日本のTOPIXインデックスで比較してるよ。

S&P500インデックス

  • 本当に素晴らしい会社でないと500銘柄に入れない。
  • 会社として魅力がなくなったらS&P500の対象から外れる。

TOPIXインデックス

  • 東証1部の企業全銘柄が対象
  • よっぽどのことがない限り、上場廃止にならない。
  • 新陳代謝が進まない。

例えるなら、S&P500は、プロ野球のオールスター。

TOPIXはアマチュアとプロの老若男女混合チーム。

かまあざらし
かまあざらし

要するに、インデックスファンドで手数料が安いからいいわけではないということ。

リーマンあざらし
リーマンあざらし

中身が重要ってことだね。

まとめ

まとめると、

個別株投資をするときは、継続的に利益を得られる会社を選ぶ。

選ぶ基準は

  1. 高い付加価値(本当に必要な商品、サービスか?)
  2. 高い参入障壁(圧倒的に強い会社か?)
  3. 長期潮流(普遍的で不可逆的な潮流に乗ってるか?)

仮説を立てるときの問いは

  • 「会社の参入障壁(競争力)の源泉はなにか?」

大切なのは3つの基準をもとに、仮説を考えて検証すること。

「株主優待」や「配当」は会社を切り売りするのと同じ。

インデックスやアクティブでなく、継続的に利益を上げる会社が入っていることが大事。

って感じ。

かまあざらし
かまあざらし

「教養としての投資」って名前だけど、実利のある考え方が書いてある本だったね。

自己投資の大切さなど、若い人向けに書いた本だけど、47歳の僕にも響いたよ。

リーマンあざらし
リーマンあざらし

教養はビジネスにおいても大切なんだね。

かまあざらし
かまあざらし

他にも、ためになることが書いてあるから、読んでみてね。

リーマンあざらし
リーマンあざらし

了解!